「1日2食で十分?」少食のすすめ!

食事

本日は、少食のすすめについてお話したいと思います。

朝は食べるべき?

朝食

身体を元気にするには、たくさん食べないといけないと思っている人がいますが、それは絶対に間違いだと思います。とくに、東洋医学では朝は食べないほうがいいと考えています。なぜなら朝は排泄の時間だからです。大も小も出やすく、目脂もたくさん出て、口の中もネタネタで、寝ている間にコップ一杯の汗をかいています。ですので、身体のベクトルとしては外向きなのです。

しかし、西洋医学や現代栄養医学、現代医学では「朝はたくさん食べよう!」といった感じで朝ごはんを推奨しています。たくさん食べるというのは外から内です。内向きのベクトルになります。そうすると、自然に逆らうということです。これを実際にやってみるとわかりますが、朝食を抜いたほうが、身体の調子がいいです。極端なことをいうと、1日1食でもいいぐらいだと思います。

もともとは1日2食だった

江戸時代

もともと日本は1日2食だったのです。では、いつから3食になったのでしょうか。

江戸時代に大火事があった時、日本全国の職人を集めて「早く復興しろ」と、ほぼ不眠不休で仕事をさせていました。そうするとさすがにお腹が空くので、たくさん食べてもらったということ。あとは、明治になって街灯が増え、人が外にいる時間が増えました。そういうことで、だんだん1日3食になっていったと言われています。

あとは笑い話で、エジソンがトースターを開発した時に「朝ごはん食べたほうがいいよ」と、1日3食を推奨したそうです。そうするとトースターがたくさん売れるので、そのようにしたとも言われています。

朝ごはんを食べないメリット

玄米と味噌汁

私は朝ごはんを食べないのですが、昼は基本的には自宅から持ってきた玄米と、鍼灸院で作る味噌汁を食べています。玄米と味噌汁と、たとえば、雑魚とか海苔とか、そのくらいです。夜は一般的な方が食べているようなものを、あまり気にせずに食べているところもあります。

朝ごはんを食べないメリットは、たとえば夜8時にごはんを食べて、次の日の12時にごはんを食べたとしたら、1日に16時間の断食ができるのです。断食をすると、その間五臓六腑を休ませられます。内臓もずっと食べ物が入ってきていたら、ずっと働かなくてはいけないわけです。皆さんもずっと働かされたらしんどいじゃないですか。

夜8時に食べて次が昼12時だったら、16時間断食ができます。その間、内臓も休めるわけです。つまり身体にいいのです。内臓もずっと働かされると、やはり調子が悪くなっていくということです。

血糖値を上げるホルモン

血糖値

ちなみに血糖値を上げるホルモンというのは7種類ぐらいあって、下げるホルモンは1種類「インスリン」しかないのです。これ、どういうことかわかりますか。

人は食べられないことを想定しているのです。たくさん食べることを想定していないのです。人が人と言われて1万年ぐらい、または、その前からいくと300万年ぐらい地球上にいるわけですが、基本的に今のような、こんなに食べまくっているというのは、ありえなかったのです。そのため、人間の進化の過程で、飢餓に耐えられるように、血糖値を上げられるホルモンを7種類、下げるホルモンは1種類だけ持っているわけです。

つまり、たくさん食べることを想定していないのです。ですから、1日2食とか、極端な話1日1食でもいいと思います

このホルモンの種類などは、ネットで調べてもらうと、成長ホルモンとかグルカゴン、ソマスタチン、コルチゾールとかたくさん出てきます。血糖値を上げるホルモンは、たくさんあるのです。しかし、血糖値を下げるホルモンは1種類しかありません。ですから、たくさん食べるというのは、本当に身体によくないと思います。

おわりに

鍼灸師

本日は、少食のすすめについてお話しました。「たくさん食べないと元気にならない」という意見を見ると、私は少し間違っていると思うので、それをお伝えしたかったのです。身体というのは食べ物でできていて、生命力のある食べ物を摂ったほうがいいのですが、食べたら元気になるというのは、絶対間違いだと思います。

補足すると、たとえばネズミの実験でも、腹12分目・腹10分目・8分目・6分目だったら、一番病気にならずに長生きするのは、6分目ぐらいなのです。食べて元気になるというのは、ちょっと考え直したほうがいいと思います。

ただ、食べないとストレスが溜まるとか、そういった方もいらっしゃると思います。その辺りは皆さんがそれぞれ考えて調整すればいいと思いますが、ただ、基本的な考えとして「たくさん食べて元気になろう」というのは、やめておいたほうがいいと思います。