脱毛症にはショウガ油が良い理由
脱毛症は原因不明なことも多く、見た目にも大きな変化が出るためお悩みの方は少なくありません。一般的に脱毛症の主な原因は、食の偏りやストレス、薬の服用のしすぎなどが考えられます。
東洋医学ではそれらの原因に対し、陰陽論を当てはめてアプローチしていきます。陰陽論とは、万物は月と太陽のように対立した性質をもつ2つの要素に分けられる、という東洋医学の考えです。今回は東洋医学の考えに基づいた脱毛症の改善法と、当店の施術について詳しく解説していきます。
脱毛症の原因を陰陽論の視点から捉える
東洋医学では食品にも「陰」と「陽」の性質があると考えるので、それらのバランスが崩れたとき、体に不調を感じることが多いといえます。食の偏りがなぜ脱毛症を引き起こすかというと、甘いものや果物、生野菜などの陰性の食べ物のとりすぎは、前頭部からの脱毛に関係するといわれているからです。
また、肉などの油っこい陽性の食べ物のとりすぎると、後頭部から脱毛に影響します。新しい髪の毛は生えてくるがすぐ抜けるという方は、身体が陰性に偏っている場合が多いです。これは、毛根を支えている細胞が緩んでいたり、頭皮の血行不足により毛に栄養が行き届いていなかったりするため起こります。身体を健康に保つには、この「陰」にも「陽」にも偏っていない中間(中庸)の状態でいることが大切です。
例えば、夏の陽が消えて陰が強くなる季節である秋や、身体が陰性に傾きやすいテレワークなどで家にこもっていることが多い方などは、陽性の食品を食べてバランスをとりましょう。健康な食事とは、そのときの気候や生活習慣、体質、体調により日々変化していきます。そのため、気候や体調に合わせた食事を摂ることが大切です。
また、もう一つの原因に、薬の服用のしすぎが挙げられます。なぜ薬を飲みすぎると脱毛症に影響するかというと、薬を解毒する作用のある肝臓に負担がかかるからです。肝臓障害など、内臓の疾患につながってしまうこともあるため気をつけましょう。
脱毛症に効くショウガ油の作り方
頭皮の血行不良は、脱毛や薄毛の原因となります。そのため、頭皮の血流を促す作用のあるショウガ油を活用し、頭皮の状態を改善へ導きましょう。
ショウガ油はまず、ショウガをすりおろしてショウガ汁をつくります。次に、ショウガ汁に同量のごま油を足し、脱脂綿などにひたましょう。脱脂綿を頭部に塗りすりこむようにマッサージすると、髪が抜けにくく発毛につながる頭皮状態へと改善されます。頭皮の状態は一人ひとり違うため結果に個人差はありますが、ぜひご家庭で試してみてください。
当店での施術法
わたしたちの身体は、五臓(肝・心・肺・脾・腎)が相互にバランスを保つことで健康を保っています。その中でも髪の毛は、「腎」の機能と深く関係しているというのが東洋医学の考えです。人は生まれてから幼児期、青年期の成長発育を経て成人になると、生殖能力を発揮して子孫を残し、次第に老いてその一生を終えます。この過程を東洋医学的な観点からみると、人の成長や老化は「腎」の働きの盛衰に大きく関わっていることがわかるのです。
腎の弱りが進むと、脱毛症以外にものぼせやめまい、疲れやすいなど、いろいろな不定愁訴を発症するようになります。これらの不定愁訴を改善するには、五臓とつながっている経絡上にあるツボ(経穴)を刺激する経絡治療を行います。鍼やお灸で腎のツボや経絡にアプローチし、その人が本来持つ生命力や腎の強化を図るのが施術の目的です。
経絡治療のほかにも、食生活のアドバイスなども行い、もともと備わっている自分のチカラを引き出すお手伝いをさせていただきます。
脱毛症は腎と陰陽のバランスがカギ
脱毛症は陰性に偏った身体のバランスを整えることが大切です。まずはショウガ油や食生活の見直しなど、ご自身でできるケアを試してみましょう。鍼灸施術も合わせて行うと、より改善を実感できます。脱毛症にお悩みの方は、お気軽に東洋はり灸院までご相談ください。