動悸・不整脈について

ハート

動悸不整脈は、突然起こることが多く、薬でのコントロールも難しい病気です。実際、当店のお客様の中にも、病院に行っても治らないとお悩みの方も少なくありません。

この原因不明の動悸や不整脈ですが、実は鍼灸の力で改善することが可能です。そこで今回は、東洋医学の視点から動悸・不整脈の改善法について解説していきます。

原因不明な動悸や不整脈には鍼灸が有効

施術

動悸や不整脈でお困りの方は、まず病院を受診すると思います。病院の検査の結果、危険だと判断されれば、しっかりとした指示のもと治療が進められるでしょう。

特に心臓の働きを担う心室で異常な脈が発生し、けいれん状態になってしまう不整脈の「心室細動」や、心房が細かく震えて血液をうまく全身に送り出せなくなる病気である「心房細動」は、命に危険を及ぼすため早急な治療が必要です。

一方、病院でも原因不明といわれお手上げ状態の動悸や不整脈の場合は、東洋医学の鍼灸におまかせください。一般的に鍼灸施術は、腰痛や肩こりなどにしか効かないと思われがちです。

しかし、実は鍼灸施術は日常で発生した症状を改善するのに非常に適しています。病院は命に関わる病気を治療するのが得意分野のため、そうでない場合はぜひ東洋医学の鍼灸を頼ってください。

東洋医学は、日本に伝来してから約1400年もの歴史があります。歴史の中で培った、動悸や不整脈の方に対しての経験医学に基づいた施術で、改善へと導いた多くの実績もあります。

鍼灸院にも多くの種類や特徴がありますが、東洋医学専門の鍼灸院であれば動悸や不整脈といった内科的疾患の対処も可能です。マッサージや整体を中心に取り組む鍼灸院ですと、こうした症例への対処はできません。

なぜならこれらの鍼灸院は、症状の改善を目的としておらず、身体のメンテナンスに特化しているからです。原因不明の動悸や不整脈を改善したいのであれば、これらに特化した東洋医学専門の鍼灸院をお試しください。

動悸や不整脈が起こりやすいのは『気滞』という体質が原因

カウンセリング

動悸や不整脈が主な症状である『主訴(しゅそ)』の場合、東洋医学的な考え方ですと一番改善しなければならないのは『気滞』という体質です。気滞はエネルギーの循環が悪い状態を示し、エネルギーである「気」の巡りが悪く停滞しているため、心身の状態が不安定になります。

科学的根拠がないように思うかもしれませんが、この考え方で施術を行うとほとんどが快方へ向かいます。

また、気滞体質の方は精神的なストレスを抱えて不安定になりがちです。人間関係などで強いストレスがかかる事象を抱えている方も多く、それらを解消しない限り改善されないこともあります。

このように、原因不明の動悸や不整脈を改善させるには、鍼灸施術のみではなく、お客様のおかれている環境も改善させる必要があるのです。

呼吸器系が弱る『肺虚(はいきょ)』は気滞につながる

動悸

ここでは、東洋医学において鍼灸施術をする上で大切な考え方についてご説明します。
東洋医学では、わたしたちの身体は肺・心・脾・肝・腎の5つの内臓である『五臓』が、相互に関連し合いながら健康を保っていると考えます。

そして、動悸や不整脈を起こしやすい気滞体質の方は、五臓のうち肺の機能が低下している状態の『肺虚』の方が多くいらっしゃいます。これは、身体全体にエネルギーを循環するために重要な臓腑が、肺であるからです。

肺虚の方は動悸や不整脈の症状のほかに、以下のような症状を抱えていることがあります。

  • よく咳が出る
  • 眠りが浅い
  • のどや鼻、皮膚、背部の痛み
  • 末端冷え性
  • 足に汗をかきやすい
  • 逆流性食道炎
  • 便秘や下痢、過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • 朝起きると腰が痛いけど動くと楽になる
  • 朝起きるのがつらい
  • 慢性的なダルさや気分の落ち込み
  • 午前中の頻尿
  • 生理不順やPMS(月経前症候群)

これらの症状は、病院だと症状ごとに科が分かれるためバラバラに診断されます。一方、東洋医学だと身体はすべてつながっているという考え方に基づいて施術を行うため、一気にすべての症状を改善することができるのです。

つまり、肺・心・脾・肝・腎の5つの内臓は相互につながっていてバランスをとっている『相克関係(そうこくかんけい)』という考え方で施術をします。このおかげで肺の機能を向上させる施術だけでなく、相克関係を踏まえたアプローチをするため、肺虚で出る症状をすべて改善させることができます。

東洋医学では、動悸や不整脈以外に現れているその他の症状も、原因究明のため非常に重要です。そうした背景を踏まえて施術をすると、改善が早くなります。動悸や不整脈でお困りの方は、ぜひその他の症状にも目を向けてみてください。

ツボとお灸で根本から体質改善!

脈診

次に、動悸や不整脈に対して鍼灸施術を行ううえで、効果的なツボをお伝えします。症状が現れている局所に直接施術をする『漂治法(ひょうちほう)』としては、心の不安全般に有効な胸にあるツボである『だん中』がいちばんオススメです。

当店での施術は、30秒から1分間で抵抗力が低下した身体に対してエネルギーを補う『補法』を行っています。この施術後に、お客様の中に押すと痛みを感じる圧痛を訴える方が多いのも特徴です。鍼を刺すときに痛みがほぼない『円皮鍼(えんぴしん)』を使用する場合もあります。

また、婦人科系の疾患に有効なおへその下にあるツボの『帰来(きらい)』や、冷えを和らげる効果のある足にあるツボの『気衝(きしょう)』も施術に使用します。

当店では最高級品のもぐさを使った、人体に優しいお灸を使います。風邪症状に効く腕にあるツボの『孔最(こうさい)』や、7壮(回数)する『透熱灸(とうねつぎゅう)』、ストレスに効果を発揮する手首にあるツボの『内関(ないかん)』や、消化器に効く足にあるツボの『公孫(こうそん)』、免疫力を向上する『奇経灸(きけいきゅう)』も有効です。

こうした鍼灸施術を行うと、気滞状態が改善され、動悸や不整脈と合わせて全身の調子が整っていきます。

【1分間セルフケア】動悸・息切れで辛い時はコレ!

こちらは簡単にできるセルフケアの動画です。よかったらぜひ試してみてください。

吉澤院長の解説

原因不明の動悸や不整脈にお困りの方は東洋はり灸院へ

胸

動悸や不整脈といっても、お客様の状態によって施術の仕方はそれぞれ変化します。例えば、人間関係の悪化した環境下におかれたお客様でも、鍼灸施術をすることによってストレスを緩和させてそうした状況に対抗しうる身体へと変化させていくことも可能です。

これまでお伝えしてきたことは、当店のYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。

動悸・不整脈に有効な鍼灸【統括院長の解説】

【その①】西洋医学と東洋医学の違い

【その②】実際の鍼灸治療について

【その③】カラダ全体を見ることが重要!

ぜひ合わせてご覧になってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

当店の技術は多くのメディアで紹介されています

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