原因不明の体調不良について

何かしらの体調不良を感じた時、病院に駆け込む方がほとんどでしょう。しかし、頭痛・めまい・慢性胃炎・逆流性食道炎・生理痛・肩こり・腰痛・手足の冷えなど、あらゆる症状で病院を訪れても医師からこのように言われたことはありませんか。
- 「特に異常はありません」
- 「原因不明です」
そして、鎮痛剤など症状を一時的に抑える薬のみを処方された経験がある方も多いでしょう。
なぜこれほど医学や科学が発達した現代でも、このような「原因不明」の症状が存在するのでしょうか。本記事では原因不明の体調不良が起こる理由や、東洋医学がそのような症状の改善を得意とする理由について解説します。
【動画解説】体調不良について
現代医学の得意分野と「見えないもの」の限界
多くの人が体調不良を感じたときに真っ先に駆け込むのは病院です。そしてレントゲン、MRI、CTなどの画像診断や血液検査などを用いて、身体の「構造物」に異常がないかを徹底的に調べます。
現代医学は、目に見える形や物質の異常を特定することを得意としています。このような考え方、アプローチの仕方を「刑事科学」と呼び、異常を物質的なものとして扱うのが西洋医学の特徴です。
しかしあらゆる検査をしても異常が見つからなければ、「原因不明」と判断せざるを得ないでしょう。なぜなら、一般的な病院で扱うのは「目に見えるもの」が中心だからです。
東洋医学が得意な「見えないもの」へのアプローチ
一方で東洋医学は「目に見えないもの」へのアプローチを得意としています。
東洋医学の基礎である「ツボ」や「経絡(けいらく)」は、レントゲンやMRIには映りません。また、「気・血・水」といった、体の働きをつかさどるエネルギーや物質の流れも、目で見ることはできないでしょう。
東洋医学は、このような形がなく機能的で目に見えないものを扱う「刑事上学」の考え方を持っています。
例えば、元気がない時には顔色や雰囲気が普段と違うことにより、誰もがその様子を感じるとることができます。これは、目に見えない「気」の存在が体調を左右しているからなのです。
原因不明の病気はなぜ起こる?
原因不明の体調不良がなぜ起こるのか、蛍光灯に例えてみましょう。
蛍光灯がつかない時、現代医学では刑事科学の視点を用いて、蛍光灯本体が壊れていないかを徹底的に調べます。しかし蛍光灯を分解し、部品をひとつ一つチェックしても何も壊れていない場合、「原因不明」として片づけられてしまいます。
仮に私たちの日常生活で蛍光灯がつかない状況が起こった場合、まずスイッチがついているか・停電が起こっていないかなど、本体以外の要因も考えるでしょう。
蛍光灯本体は壊れていなくても、電気が来ていなければ点灯しませんよね。この電気が来ていない状態こそが、東洋医学が考える機能の低下や目に見えない異常なのです。
腰が痛くてたまらないのにレントゲンで異常がない、頭が割れるような片頭痛が起こっているのにMRIで何も見つからない、ひどい腹痛なのに胃カメラで異常なしなどの状況は日常的に起こっています。
これらはまさに、蛍光灯本体には異常がないのに電気が来ていないため、症状が出ている状況なのです。
機能的疾患にアプローチする東洋医学
高血圧の約95%が原因不明とされるのも、東洋医学から見れば機能的疾患です。
血圧が高いという形の異常は現れているものの、その状態を引き起こしている体内の働きの低下は、現代医学ではとらえきれません。その結果、一生数値を抑える薬を飲み続けるという選択肢を選ばざるを得なくなってしまうのです。
しかし東洋医学は、機能の低下そのものを改善することが可能です。「身体はすべてつながっている」という考え方により、例えば、頭痛の原因が生理痛にあるとわかれば、生理痛へのアプローチを行うことで頭痛も改善します。肩こりの原因が手足の冷えであれば、冷えを取り除くことで肩こりやその他の症状も和らぐでしょう。
原因不明の症状には東洋医学がおすすめ
症状があるにもかかわらず原因不明と診断された時、それはあなたの身体が形ではなく機能の異常を訴えているサインかもしれません。そのような時こそ、目に見えない部分へのアプローチを得意とする東洋医学がおすすめです。
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