東洋医学が捉える肩こりの種類について

- update更新日 : 2024年11月15日
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肩こり

肩の痛みや重だるさなど、肩こりの症状に悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。しかし肩こりと一言でいっても、肩こりの症状やタイプは人によってさまざまです。

そこで今回は、さまざまな肩こりのタイプについて東洋医学の視点から解説します。

一般的にいわれる肩こりの原因

悪い姿勢

①姿勢の悪さ

スマホを見る際に首を前に突き出したり、長時間のデスクワークで背中を丸めたりといった不良姿勢は首や肩の筋肉に負担をかけてしまいます。
また、姿勢はそこまで悪くなくても、長時間同じ姿勢を続けていると同じ筋肉にばかり負荷がかかって筋肉は疲労します。
こうした姿勢の悪さが肩こりの原因のひとつです。

②ストレス

ストレスは精神的なものなので、なぜ肩こりに影響を及ぼすのかと疑問に思う方もいるかもしれません。
しかし、肩こりはストレスなどでイライラすると、交感神経が強く働く影響で筋肉の緊張も高まるのです。
そうした状態が長く続いたり、くり返されたりすると筋肉はだんだん硬くなって肩こりを引き起こしてしまいます。

東洋医学と肩こりの考え

五臓

東洋医学では、肩こりの根本的な原因を究明して改善へと導く施術を行います。

東洋医学では人体を五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓)に分類し、5つは相互にバランスを保ちながら健康を保っているものと考えます。つまり、五臓のバランスがよく回っていれば元気でいられるため、肩こりもなくなるという考えなのです。

五臓の調子を整えるには、ツボ(経穴)を用いた鍼灸の施術が効果的となります。肩こりにもいろいろな種類があるため、それぞれのタイプを判断したうえでツボを選んで施術をしていきます。

一般的な対処法といわれる湿布やマッサージは、その場しのぎの対症療法にすぎません。肩こりの症状を改善したい方は、原因にアプローチをかけて身体を内側から整える鍼灸施術がおすすめです。

五臓に対応した肩こりの種類

ヨガ

肩こりの種類は五臓に当てはめて症状のタイプを予測することができます。あくまでこれは一例であるため、ひとつの傾向として参考にしてください。

肩こりの種類
① 肝タイプ右の肩に症状が出やすい傾向にあります。
② 心タイプ肩甲骨の上部分に症状が出やすい傾向にあります。
③ 脾タイプ健常部、上部に症状が出やすい傾向にあります。
④ 肺タイプ左の肩がこりやすい傾向にあります。
⑤ 腎タイプ肩甲骨の内側がこりやすい傾向にあります。

こうして肩こりは五臓に沿って5パターンに分類できますが、この傾向にあるというだけであくまでも絶対ではありません。

例えば肺タイプであっても、誰もがみな左の肩に症状が出るわけではないのです。そのため、当店ではその他の症状や体調をみたうえでどの肩こりのタイプか判断し、ツボを使っていきます。

五臓の働きを改善させると、不調を起こしていた臓腑に関連する症状も合わせて快方に向かうでしょう。例えば腰痛や頭痛、手足の冷えや生理不順といった、一見すると肩こりと関係なさそうな症状も合わせて改善されます、これは森(全身)を見て木(身体の部位)を治す東洋医学の大きな特徴です。

おわりに

本日は、肩こりの種類について東洋医学に当てはめ、5つのパターンをご紹介しました。

肩こりにお悩みの方の日々の生活に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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