副鼻腔炎について

副鼻腔炎

鼻水や鼻づまりは、長引けば長引くほどストレスがたまってしまうもの。鼻の不調が続いている場合、それは副鼻腔炎を発症しているかもしれません。

副鼻腔炎の改善に大切なのは、早期かつ正しい対処法です。今回は副鼻腔炎に有効な東洋医学の鍼灸について、くわしく解説していきます。

副鼻腔炎の症状と原因

体調不良

  • 「鼻づまりが続いている」
  • 「ドロドロした鼻水が出る」
  • 「においがわからなくなった」
  • 「目の奥が痛く頭痛がする」

これらの症状は風邪と間違えられやすいですが、長引く場合は副鼻腔炎の可能性があります。

鼻には穴を入ると鼻腔と呼ばれる空間があり、鼻腔の周囲には4種類の空洞が存在しています。左右合わせて八つあるこの空洞に炎症が起こっている状態が副鼻腔炎です。以前は蓄膿症と呼ばれていたため、こちらの名前のほうがなじみがあるかもしれません。

副鼻腔は鼻腔と細い自然口でつながっていますが、何らかの原因で炎症が起こると自然口がふさがってしまいます。自然口がふさがると副鼻腔内で病原体が増殖し、膿が溜まって炎症が悪化するのです。

炎症は主に風邪などがきっかけで起こり、12週を超えて症状が続く場合、慢性化する恐れがあるため早めの対処が必要となります。

なぜ副鼻腔炎に鍼灸が効果的なのか

説明

副鼻腔炎は風邪やアレルギー性鼻炎と間違えられることの多い病気です。また、鼻水が鼻の奥からノドのほうに流れると、ノドの違和感や頭痛、嗅覚障害が起こるケースもあります。重症化が怖い副鼻腔炎は、炎症が続いて慢性化する前になんとしても食い止めることが大切です

西洋医学(病院)の場合、身体をパーツで区切って診断するため鼻以外の症状が出ると診断に時間を要することがあります。一方、東洋医学は身体全体を診て原因を追究する医学のため、こうした早期に的確な診断を要する病気の改善にぴったりなのです。

東洋医学には季節や人体などを分類して、その人の体質を見極める「五行色体表」というものがあります。五行色体表では身体の臓腑や心の状態が五つに大別され、ひとつの症状に対してどの臓腑に問題がありその原因は何なのか、どんな症状を併発する可能性があるのかなどを見極めることができます。そのため、鼻以外の症状も合わせて改善へ導くことができるのです。

臓腑は色体表で五臓(肝・心・肺・脾・腎)に分けられ、それぞれが相互に作用しながら健康を保っています。もし五臓のどこかに不調が生じた場合、臓腑とつながっている経絡(気や血液の通り道)にアプローチをする鍼灸施術が効果的です。経絡と身体の表面をつなぐ経穴、いわゆるツボと呼ばれる場所に鍼やお灸で刺激を与えることで臓腑を活性化させるのが鍼灸で不調を改善させる仕組みとなります。

当店の鍼灸は痛みや熱さがなく人体に優しいため、初めての方でも安心して施術を受けることができます。

当店の施術について

はり施術

40代男性のケース

鼻水や強い頭痛、嗅覚障害を訴え、当店へいらっしゃいました。また体調をくずしやすく、年に10回以上風邪を引いてしまうそうです。

東洋医学専門の当店が捉える副鼻腔炎の原因

鼻と肺はつながっているというのが、東洋医学の見解です。また、五行色体表を用いてその他のつながりも調べていくと、肺の働きが落ちると以下のような特徴や症状が出やすくなると考えられます。

  • 風邪を引きやすくなる
  • 喉の調子が悪い
  • 肌が乾燥する
  • 身体が冷えやすく末端冷え性
  • 朝に症状を訴えやすい
  • 秋に近い時期に発症する
  • 繊細で敏感
  • 鬱っぽくなる

これらの不調を改善させるために、当店では肺の働きを活性化させる施術を行います。ただし、副鼻腔に膿が溜まっている場合は耳鼻咽喉科などでの西洋医学的な処置が合わせて必要です。

正しく一人ひとりのお身体の状態を見極めるためには問診が重要となります。当店では正確な診断のために、東洋医学の四診法(ししんほう)を用いています。

四診法は脈診や舌診など五感を駆使した伝統的なカウンセリング法です。お身体の状態や施術の方法などもくわしく説明しながら行うのでご安心ください。

施術内容

「自然界のものは対立した性質をもつ2つの要素に分けられる」という陰陽論と呼ばれる考え方が東洋医学にはあります。月と太陽などが例に挙げられますが、実は肺と大腸も表裏の関係でつながっているのです。

陰陽論には「陰主陽従(陰が先、陽は後)」という原則があり、この原則に当てはめると肺は陰、大腸は陽となります。そのため肺と大腸を補う施術を行いますが、肺へのアプローチが先となるのです。

こちらの方の場合、まずは肺のエネルギー不足を補うために手のツボに鍼を接触(まだ鍼は刺さない)させました。次に鼻の疾患の特効ツボと呼ばれる上印堂に置鍼をして様子をみます。

さらにうつ伏せになっていただき、背部の反応部位に鍼を2~3ミリ刺入しました。合わせて経絡の足の大腸膀胱経の中にあるツボ、肺兪(はいゆ)や対の位置にある飛楊(ひよう)に5分ほど置鍼をしました。

最後に気血の巡りを整える奇経と、鼻詰まりに効く上星(じょうせい)と呼ばれるツボにお灸をして1回目の施術は終了です。2回目以降からはお客様の反応をチェックしながら、その日の体調に合わせてツボを選んで根本的な改善を目指しました。

施術回数とその後の変化

週に1回のペースで2ヶ月間来店されました。しだいに鼻水が止まらなくなるといった症状がなくなり、頭痛も激減して喜ばれていました。

13回目の施術以降は症状がほとんどなくなり、2週間に一回のペースでの来店で様子をみています。

【動画】副鼻腔炎の改善法を鍼灸師が解説!

統括院長 石丸の解説

副鼻腔炎を改善された方との対談

施術効果には個人差があります

副鼻腔炎は長引く前に鍼灸施術を!

鍼灸師

副鼻腔炎は風邪と症状が区別しにくく、重症化すると改善しづらい病気です。東洋医学の鍼灸は副鼻腔炎の根本原因を究明し、鼻の不調や不快感を改善へ導きます。

長引く鼻の症状にお悩みの方は、ぜひ当店までお気軽にご相談ください。鼻の通りをよくし、スッキリとストレスのない生活を取り戻しましょう!

当店の技術は多くのメディアで紹介されています

スタッフ全員が国家資格を保有しています

当日予約も承っています