逆子における鍼灸施術
今回は、鍼灸における逆子対策についてお話しします。
鍼灸では古来より、逆子対策を行ってきました。逆子の際、お灸を用いた鍼灸を行うことでその9割以上のケースで改善が見られると言われています。妊娠中の方、逆子になってお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
【動画】逆子の改善法を鍼灸師が解説!
鍼灸における逆子対策
逆子には、「右回りしやすい」「前転しやすい」など、さまざまなパターンがあります。たとえ逆子ではあっても、前転しやすい場合はさほど苦労なく改善できます。
逆子の状態になった赤ちゃんがくるっと回れるよう、前転しやすいほうにしてあげるというのが、鍼灸における逆子対策の基本です。赤ちゃんがどういう向きになっているのか、回りやすい状態なのかを考えつつ施術することが大切です。
逆子にお灸が有効な理由
そもそも、逆子になる原因は、「冷え」だとされています。お母さんの足が冷えていて、頭がのぼせている状態では、赤ちゃんはどちらが上なのかを判断できません。
通常は「頭寒足熱」(頭が冷えていて足が温かい)の状態がよいわけですから、足が冷えていて頭が熱いのはまさに逆の状態です。赤ちゃんはどちらを上にすればよいかがわからず、逆子になってしまう。
足の先にある至陰のツボにお灸すると逆子に効くとされていますが、これは、お灸で「こちらが足だよ」と教えてあげているのです。
逆子のタイプを把握して施術する重要性
先に逆子にもさまざまなパターンがあると申しましたが、回りたいのに子宮が硬くて回れない赤ちゃんもいます。赤ちゃんは回りたいのに子宮が物理的に硬いので無理という場合は、まず子宮を柔らかくして、赤ちゃんが回りやすい状況を作ってから改善を図るという方法もあります。
ここでも大切なのはやはり、どういうタイプの逆子なのかを理解し、認識した上で、正しく鍼灸を行うということです。
逆子の状態に即して施術できる鍼灸院を
東洋医学では、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓の五臓を用いて施術を行います。筋肉が硬い場合は肝臓のツボ、冷えが強い場合は腎臓のツボを使うなど、逆子のタイプをしっかり理解した上で正しい処置をしてくれるのは、東洋医学専門で施術している鍼灸院です。
逆子がなかなか改善せず、お困りの方はぜひ気軽にご相談ください。