花粉症の施術事例

花粉症

花粉の飛び交う季節になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状に悩まされる方が多くいらっしゃいます。

日本人の国民病ともいわれる花粉症ですが、実は鍼灸施術で症状が改善されることをご存知ですか?

実際に花粉症にお悩みで来店されたお客様の施術を例にとって、改善までのプロセスを一緒に見ていきましょう。

①これまでの経過

唾液

春と秋になると鼻水が止まらなくなることでお悩みの、60代女性のお客様。

もともと風邪をひきやすい体質で、鼻水のほかにも目のかゆみやくしゃみなどの症状も気にされているようです。花粉症だけでなく、根本的な体質改善を希望して来店されました。

②鍼灸院としての診断

脈診

東洋医学には五行色体表という、その人がどういった体質なのかを見極める表があります。

例えば花粉症などの呼吸器系の疾患は、肺の機能低下とつながりがあると東洋医学では考えます。それらを五行色体表に当てはめると、

肺―大腸―鼻―皮膚―辛い―朝―咳―憂―秋―声―気

といったつながりがあることがわかるのです。

すなわち、肺の働きが落ちるということは

  • 風邪を引きやすい
  • 喉を痛めやすい
  • 鼻が悪い
  • 乾燥肌
  • 末端冷え性
  • 辛いものが好き、もしくは嫌い
  • 朝に不調が多い
  • 鬱っぽい
  • 秋になると症状が出る
  • 声に異常が出やすい
  • 気が細かい

といった症状が現れやすくなります。

このように東洋医学は森を見て木を治す医学です。

当店は五行色体表にあるように、今ある症状だけでなく身体全体を見ることで花粉症を改善へと導いていきます。

③施術方針

カウンセリング

肺と大腸は表裏の関係でつながっているというのが東洋医学の考えです。そのため肺は陰、大腸は陽の陰主陽重(陰を先に・陽は後に)の原則に従い、陰経である肺からまず補っていきます。

また、花粉症改善には食事も大切なので、陰性食品(チョコレートやバナナ、コーヒーなど南国で採れる身体を冷やすとされるもの)を控えるよう指導も行っています。

④施術内容

鍼灸施術

東洋医学の治療法には「標治法」「本治法」があります。

「標治法」は対症療法のことで、痛みがある場所を直接狙う方法です。対して「本治法」は花粉症の症状が出る背景になっている原因を治療する方法のことで、当店ではまず元になる原因を改善させる「本治法」を行っていきます。

このお客様の場合、肺の虚と診断し、手のツボにまず鍼を接触させて補いました。(このときまだ鍼は刺しません)

次に花粉症の特効ツボである上印堂に鍼をします。さらにうつ伏せに体位を変更し、背部の反応部位にも鍼を施しました。(このときは鍼を2~3ミリ刺入します)

合わせて呼吸器の病に効果的な足の太陽膀胱経である肺ユや、子午である飛ヨウにも鍼を5分ほど置鍼します。最後に特効ツボである孔最にお灸をし、1回目の施術は終了です。

2回目以降は反応を伺いながら、その日の体調に合わせてツボを選んで根本改善を目指します。

⑤施術回数・頻度・期間

鍼灸

週に1回のペースで2ヶ月間通っていただくうちに鼻水がまず減って、くしゃみの頻度も減ってきたようです。18回目の施術からは症状が安定してきて、目のかゆみも以前ほどではなくなり例年の辛さが今年はなくなったと喜ばれていました。

おわりに

ok

花粉症は鼻水や目のかゆみなど、目に見える症状だけを治そうとしても根本改善にはいたりません。

当店の鍼灸施術は東洋医学に基づき、身体全体を診て原因を突き止め、的確に改善へとアプローチしていきます。

毎年花粉症のツライ症状でお悩みの方は、ぜひ一度当店の鍼灸施術をお試しください!

当店の技術は多くのメディアで紹介されています

スタッフ全員が国家資格を保有しています

当日予約も承っています