寝汗でお困りの方へ
- 「寝ている間にビショビショになるくらい汗をかく」
- 「大量の寝汗で夜中何度も着替えている」
これらは寝汗にお悩みの方によく見られる症状です。
暑苦しい夜や体調がすぐれない時には、健康な人でもたくさんの寝汗をかくのが普通ですが、日常的に寝汗に悩んでいる方は、他に異常がないにもかかわらず大量の汗をかきます。中には大量の寝汗が気になって寝られない・何度も着替える必要があるためによく眠れないといった睡眠時のお悩みにつながっている方も多いのではないでしょうか。
病院で寝汗について相談しても「原因不明」と言われることが多く、寝汗を改善する効果的な薬もないため、途方に暮れている方もいらっしゃるかもしれませんね。
本記事では寝汗の症状や原因をはじめ、今すぐにできるセルフケアをご紹介します。あわせて寝汗に鍼灸が効果的な理由もお伝えしていますので、ぜひご覧ください。
寝汗の特徴と症状
寝汗とは、その名の通り寝ている間にかく汗のことを指します。
健康な人でも寝ている間にコップ1~1.5杯分くらい汗をかくのが普通ですが、寝汗にお悩みの方は倍以上の大量の汗をかきます。そのため、寝汗が気になって寝られない・夜中に何度も着替えなくてはならないなどの弊害が起こり、睡眠の妨げにもつながってしまうでしょう。
また、寝汗をそのままにしておくと寝具やパジャマが汚れて不衛生なうえ、季節によっては風邪をひいてしまう可能性もあります。
以下に寝汗にお悩みの方によく見られる症状をまとめてみました。
- 大量の寝汗で夜中に何度も着替えている
- 寝ている間に全身からしたたるほどの汗をかく
- パジャマや寝具が寝汗で湿ってしまう
- 髪の毛が濡れるほどの寝汗をかく
これらの症状は寝汗を病気のひとつとして見た時の代表的な症状であるため、当てはまる症状がある方は何らかの対処が必要です。
寝汗のメカニズムと原因
寝汗に限らず、日中にかく汗も体温を下げて体を正常な状態に保つために必要不可欠なものです。
私たちの体には、活動時やストレス、緊張を感じた時に優位になる交感神経と、睡眠時やリラックス時に優位になる副交感神経が備わっています。これらが自動的に切り替わることにより、体を無理なく動かすことができるのです。
寝ている間は副交感神経が優位になりますが、この時「汗を出す」という指令が出ることで、体内の熱を逃がして日中にたまった疲れを回復させることができます。
ただし、寝汗にお悩みの方は交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできずに、脳が必要以上に汗を大量に出す指令を送ってしまいます。そのため、不快感を感じるほど大量の汗をかいてしまうのですね。
以下の要素や環境も大量の寝汗につながる原因となるため、一度当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 過度なストレス・疲労
- ホルモンバランスの乱れ
- 室温・湿度が高い
- 寝具の通気性が悪い
- 胃腸機能の低下
- アルコールの飲みすぎ
- カフェイン・刺激物のとりすぎ
- 風邪・感染症による発熱
部屋の温度や湿度、寝具など睡眠環境が整っていない場合に一時的にかく寝汗に関しては問題ありません。
しかし、胃腸機能の低下やホルモンバランス、自律神経の乱れなどは体の不調としてとらえるべきですね。
快適な睡眠環境を整えても寝汗が改善しない場合は、体の内側に問題がある可能性が高く、適切なアプローチをする必要があります。もし内臓機能に問題がある場合には、寝汗だけではなく他の病気も引き起こすリスクがあるため、早めにご自身の体を向き合うことをおすすめします。
寝汗に鍼灸が効果的な理由
寝汗の原因はさまざまですが、内臓機能や自律神経に問題がある場合には体の内側へのアプローチが必要です。
東洋医学の鍼灸は、寝汗などメインの症状にだけ注目するのではなく、体全体と向き合ったうえで施術を行います。
寝汗に関しては、体が「腎陰虚証(じんいんきょしょう)」という状態になっていることで起こると考えられているため、まずは体質から改善する必要があります。
当店の鍼灸ではお客様が持っている体質に問題があった場合、体全体と向き合ってオーダーメイドの施術をします。その結果、体質からの改善により、寝汗だけではなく他の症状もあわせて改善できるのが鍼灸の強みです。
寝汗におすすめのセルフケア
寝汗には体質から改善できる鍼灸がおすすめであるとお伝えしましたが、あわせてご自身でも以下のセルフケアを行ってみてください。
- ストレス・疲れをためない
- 適度に運動をする
- 生活リズムを整える
- パジャマや寝具、部屋の温度など睡眠環境を整える
どのような病気でも同じですが、過度なストレスや疲労は自律神経の乱れにつながります。そのため、自分がリラックスできる趣味や時間を持ち、日常的にストレスを発散するのがポイントです。
また、寝具や睡眠環境が整っていないと、それがストレスになって大量の寝汗につながってしまうこともあります。快適に眠れる環境を整えることも、寝汗の改善には重要です。
寝汗を改善して健やかな毎日を目指そう
寝ている間に着替えが必要になるほどの寝汗を、東洋医学では「盗汗(とうかん)」と呼びますが、この症状に悩まされている方は意外にも多いのではないでしょうか。
睡眠環境が整っているにも関わらず大量の寝汗をかく場合には、内臓機能に問題がある場合が多いため、早めにご自身の体と向き合うことが大切です。
東洋医学の鍼灸は体の内側から健康を目指せる安全な施術であるため、ぜひこの機会に健康を目指しましょう。