声がかすれる?かすれ声について
声がかすれるときはどんなときでしょうか。
- お酒を飲みすぎた日の翌朝
- カラオケで歌いまくった日
- 風邪をひいたとき
- たくさん泣いた日
そんなときは喉の使いすぎかな? と考えられますが、そうした原因に心当たりがない声のかすれは、声帯や喉など、どこかの異常からきているものかもしれません。
声がかすれる病気の種類
一般的に考えられる喉の病気では、以下のような症状が挙げられます。
- 声帯委縮
- 喉頭がん
- 声帯ポリープ
- 声帯結節
- 反回神経麻痺 など
ポリープやがん、委縮といったものは、目視で確認できるものが多く、それゆえ病院ではまず喉の形に異常はみられないか、といったところから診察をはじめます。それでも異常が見当たらなかった場合は反回神経麻痺など神経系の病気を疑います。
前記のような変形が認められる病気であれば、病院では外科手術などで治療することができます。原因がはっきりとしない、異常が見つけられない場合が問題です。
西洋医学は原因不明の病には対処できない
原因が科学的に認められない場合、病院では治療の施しようがなく、結果的に一時しのぎの薬の服用や様子見で済ますしかなくなってしまいます。それは対症療法と言って、根本的な解決ができないということです。
もう1つ、原因がはっきりしないと患者さんにとっては煩わしいことに。服薬で済みそうならば耳鼻科でも処方してくれるかもしれませんが、耳鼻科で手に負えない外科手術となると外科医へ、ストレスなど心因的な場合は心療内科へ、はたまた内科へ……と、患者さんにとっては「喉がおかしい」という症状をみてもらいたいだけでも、病院では専門の科を細かく分けているため、たらい回しにされてしまうケースがあるということです。そして結果が何も分からなかった場合、徒労感だけが残るのです。
森を見て木を治すのが東洋医学です
さて、先ほどの病院……つまり西洋医学が「木を見て森を見ず」ならば、東洋医学は「森を見て木を治す」といえます。たとえば、喉がおかしいと思っている方は、必ずと言っていいほど、喉以外にも体のどこかに以下のような症状を併発しているのです。
頭痛/鼻炎/花粉症/蓄膿症/気管支炎など呼吸器系の疾患/乾燥肌やアトピーなどの皮膚の異常/逆流性食道炎や胸やけ/動悸/便秘・下痢/冷え性/生理痛や生理不順などの婦人科系の症状/肩こり……。
肩こりなどは、常々感じているという方が多いのではないでしょうか。しかし、本来は肩こりのない状態が健康体です。はじめはデスクワークや運動不足によることが原因でしかない肩こりでも、長年放っておけば肩からつながる筋肉や神経、血の巡りなどが悪化し、全身へ影響を及ぼしていきます。
つまり、声のかすれも喉だけを注目するのではなく、喉から遠く離れている手足の末端の冷えまで、全身の不調に注目していくのが東洋医学の基本的な施術方針です。
当店での施術方法
まずは、どんなお悩みがあるのかご相談をお伺いするところからスタートです。
東洋医学では全身を巡る経絡のツボを使って治療を行う方法がありますが、その前に行うカウンセリングを四診法と言い、カウンセリングに力を入れています。お悩みを聞く一方で、目や触診などプロの視点で体の調子をみていきます。そうすることにより、ご本人が気づいていない不調も探り当てることが可能になります。
その後、国家資格を持つ鍼灸師が、必要な箇所に鍼やお灸を使って施術を行います。よく「痛いのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、当店は「痛くない鍼灸施術」として、これまでたくさんの定評を頂いております。一般的には難しいとされるお子様にも施術ができる確かな技術を持っていますので、ご安心ください。
かすれ声に効くツボを刺激すると、かすれ声が改善できるばかりでなく、先ほど挙げたような他の部位の不調も整ってきます。これは病院ではできない、東洋医学だからこその改善方法です。
おわりに
順番としては、喉に変形などの兆しがないか病院でみてもらったあと、原因が分からない場合は東洋医学へお越しいただければいいのではないか、と考えています。
手術や薬が必要な場合は、もちろんそちらを頼りましょう。ただ、薬で完治できる病気がある一方で、科学的に解明できない不定愁訴というのも一定数あるのが現状です。西洋医学と東洋医学、どちらかの優劣をつけるのではなく、必要なときに必要な選択を行うのが上策です。