動悸・息切れを止める方法【簡単10秒セルフケア】
東洋はり灸院 大津石山院 院長の吉澤です。今回は動悸・不整脈についてお話ししたいと思います。
動悸・不整脈は東洋医学でかなり改善がみられる疾患です。以前、X(Twitter)で動悸・不整脈・息切れに効果的なセルフケアをポストしたところ、かなり話題になりました。「改善された」「なぜ改善されるの?」というDMも多数いただいたので、改めてご紹介します。
セルフケアのやり方
動悸・不整脈に効果的なセルフケアの方法は非常に簡単です。
指が下向きになるように左右の指を組み合わせます。このとき、左右どちらの指が上でも構いません。そのまま左右の肘を近づけ、30秒ほどキープします。次に、最初とは反対側の指を上にして組みかえ、同様に30秒ほどキープします。
動悸のある方がこの動きをするだけで改善する可能性があるほどの効果的な方法です。
なぜ効くのか?
なぜこの動きにそれほどの効果があるのでしょうか。
動悸、不整脈は心臓疾患と言われますが、東洋医学では心臓だけが悪いわけではないと考えます。
手には多くのツボや経絡(ツボの道)が通っています。指を組み、手をストレッチすることでツボや経絡が刺激され、血液の循環が良くなるのです。
ツボや経絡はよく電車にたとえられます。ツボが駅だとすると、経絡は線路です。線路にゴミが落ちていると電車は通れません。このゴミを取り除くことがストレッチや鍼灸の仕事です。
このように詰まりやゴミを取り除くストレッチを経絡ストレッチと言い、経絡ストレッチによって症状の改善が期待できます。
経絡ストレッチは非常に簡単な上に動悸がない方には予防にもなるので、ぜひお試しください。
心は陽中の陽
東洋医学はとくに心臓の症状に効果があるとされています。なぜかというと、私たちが実践する流派では「心は陽中の陽」と言われており、心臓は1番改善しやすい臓器だからです。
心臓はポンプの役割をしており、最も循環の良い臓器です。そのため、鍼灸やセルフケアによって簡単に機能を上げられる臓器でもあります。このような意味でも陽中の陽であり、改善しやすい臓器と考えられているわけです。
生活習慣も重要
また、動悸・不整脈の原因には生活習慣も大きくかかわっています。
動悸・不整脈がある方にはその他の症状があるケースが非常に多いです。これは心臓が発しているサインでもありますが、体全体が発しているサインです。ですので、生活習慣を変えていく必要があります。日々の生活で食べ過ぎてはいないでしょうか。
食べ過ぎは体の負担になります。人間の体は消化、吸収、分解に非常に多くのエネルギーを使うので、食べ過ぎはそれだけ心臓にも大きな負担をかけてしまいます。
食材選びにも注意が必要
さらにパン・乳製品・白砂糖をとり過ぎてはいないでしょうか。パン・乳製品・白砂糖に含まれるグルテン・カゼインは腸の炎症を促進させます。腸内環境の悪化によって、腸でも作られている血液の質が悪くなってしまいます。質の悪いドロドロの血液は脳梗塞や動悸・不整脈の原因となるので、食べ物は非常に重要です。
おわりに
動悸・不整脈にお困りの方はご紹介したストレッチと食生活の改善によって大部分が改善できます。当店でも手術が必要と言われたお客様が手術をせずに改善されているケースが多数あります。
普段の食生活を見直し、セルフケアを続けるだけでも改善が期待できるので、動悸・不整脈にお困りの方はぜひお試しください。