低血圧について

低血圧
  • 朝なかなか起きれない
  • 身体がずっとだるい
  • めまいがよく起こる

これらの症状が多く見られる方は、低血圧かもしれません。低血圧は病気とは言えないまでも、こうしたさまざまなツラい症状が現れます。

低血圧は体質にも大きな影響を受けますが、体質改善なら東洋医学の出番です。そこで今回は低血圧について、東洋医学の視点から見解と改善法をお伝えしていきます。

低血圧ってどんな状態?

血圧計

低血圧にはっきりとした診断基準はありませんが、最高血圧が100mmHg未満の場合は低血圧といわれるケースが一般的です。低血圧は、血液を全身に送り出す量が少なくなることで起こるといわれています。

身体を循環する血液の量が少なくなると、筋肉量の低下や心臓の病気を招くほか、血圧の薬を服用することへの影響も懸念されます。低血圧の症状は先ほど挙げたもの以外にも、立ちくらみや慢性的な倦怠感、頭が重い、立ちくらみによる失神というように、人によって症状は多種多様です。

東洋医学が考える低血圧の原因

説明

東洋医学で低血圧を「気虚(ききょ)」と呼び、エネルギーが不足している状態と考えます。車で例えるなら、ガソリンが不足しているのと同じなので、パワーが出なかったり疲れやすかったりする状態です。

なぜ気虚状態になるかを東洋医学的に捉えると、五臓肝・肺・心・脾・腎の働きにいくつかの原因が考えられます。

五臓

例えばエネルギーを蓄えておく場所であるが疲れていたり、外気を取り込むの機能がうまく働かなかったり、食べ物からの気(エネルギー)がうまく吸収できなかったりすることが原因で、気の生成がうまくできなくなることにより気虚状態に陥るのです。

では、どうしてこうした五臓の不調が起こるのでしょうか。その原因は大きく分けて2つ考えられます。

①栄養不足

栄養バランスのれた食事は、疲れているときこそ意識しましょう。コンビニ食やお惣菜ではなかなか栄養バランスのとれた食事をするのが難しいものです。特に、鉄分亜鉛などのミネラル不足は、疲れすぎている人や考えすぎる人にとって不足しやすくなります。

こうした栄養素が不足すると五臓にもさまざまな悪影響を及ぼすため、意識的に栄養素を取り入れるようにしましょう。豆腐や小松菜、アーモンド、ナッツなどは鉄分や亜鉛不足を解消してくれるので、積極的な摂取がオススメです。

②疲れすぎや考えすぎによるエネルギーの消費が激しい

五臓にとっても身体にとっても、適度な休息は大切です。自分では疲れている状態や考えすぎている状態というのはなかなかわかりにくいため、リフレッシュする時間は意識的にとるようにしましょう。

リフレッシュしたことで、こんなに自分は疲れていたのかと気づくこともままあります。

また、考えすぎもエネルギーの消費が激しく、重労働よりも脳や体の負担になることもしばしばです。適度な脳の休息、例えば瞑想森林浴などを取り入れることで心と身体のバランスが整いますよ。

 低血圧に効果的な4つの対策

東洋医学の説明

その1 身体を動かす

食後や入浴、飲酒時に血圧が下がりやすい人は、体位を変えるときはゆっくり行うよう心がける必要があります。 また、心をリフレッシュするには適度な散歩が効果的です。

ふくらはぎの筋肉は足の血液循環に大きな役割を果たしているため、毎日15分ほどでいいので、日が出ているうちに散歩をしてみましょう。ふくらはぎに筋肉がつくと血液の循環が良くなり、冷えにくい体質になります。

運動

その2 ツボ押し

胃腸の調子を整えることが、身体を強くするうえでは重要なポイントとなります。そんな胃腸の調子を高めてくれるツボを、入浴中などリラックスしている状態のときに押してみると効果的ですよ。以下で、胃腸の調子を整えるツボを2つご紹介します。

①足三里(あしさんり)

膝の皿の外側のくぼみから、下に指3本分のところにあります。

足三里

②三陰交(さんいんこう)

内くるぶしの一番高い所から、指4本分上が目安です。

三陰交

その3 食生活の見直し

日常生活で低血圧を改善したいという方は、まずは食生活を見直すことから始めるのがオススメです。

身体は食べたものから作られるので、未来の自分への投資のつもりでバランス良く食べてみましょう。鉄分や亜鉛などのミネラル不足を避けるために、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

食事

その4 自分の身体の声に耳を傾ける

自分の身体に足りないものは、自分の身体が知っているものです。例えば、ジャンクフード類は別として、キムチや納豆などを無性に食べたくなることありませんか?

それは、身体がその栄養素を欲しているサインとなりますので、その欲求に従って食べてみることが大切です。

食事

また、食後に身体がしんどくなったり、だるくなったりするのは自分の身体にその食材が合っていない証拠です。そうしたサインが身体から出たときは内臓を休ませる必要があります。

もしこのような症状が見られたら、一日一食にするなど空腹の時間を作るようにしましょう。

おわりに

スタッフ集合写真

もともと低血圧だという人は本来少ないもので、日常の生活習慣の影響を受けて起こってしまう場合が多いです。低血圧になるまでに時間がかかったように、低血圧は改善するにも時間のかかる症状といえます。

まずは上記に挙げたような対策を行うなど、できることから始めてみましょう。きっと少しずつ、身体の変化を感じていただけるかと思います。体質改善は東洋医学の得意分野でもあるので、低血圧にお困りの方は当店にもぜひお気軽にご相談ください。

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