パニック障害について

パニック

「電車に乗ると急に苦しくなる」「動悸がする」「冷や汗をかく」このようなパニックが起こった時のような症状にちなんで「パニック障害」という病気が存在します。

パニック障害は人口の1~3%の割合で発症するといわれている心の病であり、現代ではうつ病などの精神疾患と同じく決して珍しい病気ではありません。

ひと昔前ではパニック障害にあまり理解が得られなかった現状がありますが、現代ではさまざまな治療法や予防法も確立されています。

ただし、人によって症状が異なる特徴を持っているため西洋医学を用いて根本から症状を改善することは難しいかもしれません。

こちらでは東洋医学から見たパニック障害の本当の原因とセルフケアを含めた対策法についてお伝えしています。

パニック障害にお悩みの方はぜひご覧ください。

パニック障害の症状

パニック障害

パニック障害の症状は実に多岐にわたり、人によって症状の種類、頻度、強さが異なります。

一般的には以下のような症状が見られることが多いでしょう。

  • 体の震えが止まらなくなる
  • うまく呼吸がっできなくなる
  • 吐き気
  • 動悸
  • 胸が苦しくなる
  • 強い恐怖感を感じる
  • めまい

突然このような症状が起こることを「パニック発作」といい、一つではなく複数の症状が同時に起こることもあります。

パニック障害の特徴として、一度このような症状が起こってしまうと「また同じことが起こるのではないか?」という不安や恐怖を感じてしまいます。

その結果、仕事や家事などに集中できなかったり、何気ない動作をおこなうことすら難しくなってしまうため、場合によっては日常生活が送れなくなることもあります。

このような不安、恐怖を「予期不安」といい、予期不安があることによって人混みや一人でいることに恐怖を感じてしまう「広場恐怖」という症状も引き起こす可能性があります。

特に極端に閉鎖的な空間や開放的な空間で症状が出やすいため、日常的に利用する電車やバス、閑散とした建物などには注意が必要です。

パニック障害の原因は「腎」の機能低下

腎臓

パニック障害は心の病であるため、西洋医学では「これが原因」と断定することが難しいとされています。

したがって、薬物療法と精神療法を組み合わせて改善を目指すのが一般的です。

薬物療法ではパニック発作を防ぐ薬や恐怖を抑える薬を用いることが多いですが、長年薬を服用し続けていると副作用が出てしまったり、普通の人よりもストレスに弱い精神になってしまいます。

そのような状況になってしまうと、薬をやめたらすぐにパニック発作が起こるかもしれません。

精神療法では認知行動療法を取り入れることが多く、人が持つ「認知」のゆがみを修正することによって過度な不安や恐怖を感じないようにします。

一方、東洋医学では人の感情と体は深い関係があると考えています。

感情を5つに分けて五志」と呼び、以下のように結びついていると認識しています。

  • 怒り=「肝」
  • 喜び=「心」
  • 想い=「脾」
  • 悲しみ=「肺」
  • 不安・恐怖=「腎」

パニック障害は不安や恐怖を強く感じることで症状が出てしまうため、この中の「腎」の機能が弱っていると考えます。

東洋医学では体のあらゆる症状を鍼灸を用いて改善しますが、実は鍼灸は心の病にも効果的であることをご存知でしょうか。

鍼灸といえば「肩や腰が痛い時に受けるもの」というイメージである方が大半だと思いますが、パニック障害をはじめうつ病や自律神経失調症にも効果的な施術なのです。

体と心はつながっているという考え方であるため、症状に応じて対応する箇所に鍼灸でアプローチすることによって心身ともに元気にすることが可能です。

ただし、西洋医学と同じく鍼灸施術を一度受けたからといって完全に症状がなくなるわけではなく、長い目で症状と向き合っていく必要があります。

鍼灸施術を続けていくうちに徐々に不安や恐怖を感じることが少なくなりますので、徐々に電車やバスに何不自由なく乗れるようになったり、人混みにも行けるようになりますよ。

動悸が起こりづらくするためのセルフケア

パニック障害の中でも比較的よく起こる症状として「動悸」がありますが、こちらを予防、改善するためのセルフケアを一つご紹介したいと思います。

動悸と関係するツボとして内関(ないかん)」と呼ばれるものがあります。

ツボ 内関

内関の場所は手の平側の手首の横シワの真ん中から指3本分位肘の方に上がったところです。

動悸が起こったら内関を親指で指圧し、心臓の鼓動を落ち着かせるイメージでゆっくりと一定のリズムで押します。この時に深呼吸をすると気持ちが落ち着きやすくさらに効果的です

鍼灸施術とセルフケアをあわせておこなうことで、すぐには難しいかもしれませんが着実に改善していくでしょう。

パニック障害を改善して快適な毎日を目指そう

笑顔の女性

パニック障害は心の病であるため、病院では「原因不明」と言われることも多いでしょう。

その結果対処療法をおこない病気と共存していくしかない現状がありますが、東洋医学を用いると体質から改善することが可能です。

本来持っている人間の力を引き出すことがどんな病気にも打ち勝つカギとなります。

些細なお悩みでもかまいませんので、ぜひ東洋はり灸院にご相談ください。

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