坐骨神経痛でお困りの方へ
こんにちは。大津石山院 院長の吉澤です。
今回は「坐骨神経痛の改善法」についてお話ししたいと思います。
【鍼灸師が解説】東洋医学が捉える坐骨神経痛
現在、坐骨神経痛でお困りの方は、まずこちらの動画からご覧ください。
坐骨神経痛とは?
人によって症状はバラバラですが、坐骨神経痛の主な症状は下記のとおりです。
- 腰が痛くなる
- 歩きづらくなる
- 足に痺れが出る など
坐骨神経痛の原因として、病院ではお尻の骨である坐骨の周りにはしっている大きな神経(坐骨神経)が圧迫されることで痛みや痺れが出ると考えられています。
しかし、近年の研究結果では坐骨神経痛患者の80%は画像と症状が一致しないといわれています。逆もしかりですが、画像では異常がみられるにもかかわらず痛みが出ていないなど画像と症状が一致しないケースがほとんどなわけです。
このことから神経や筋肉だけをみていくだけでは坐骨神経痛は改善できないといえます。
不通則痛(ふつうそくつう)
では、東洋医学では坐骨神経痛をどのようにみているのかをご説明します。大原則として東洋医学には「不通則痛」という言葉があります。これは「通らざれば則ち痛む」、つまり循環が悪いと痛むという意味です。
坐骨神経痛の場合も同様に血液の循環に滞りがあるから痛みが出ていると考えます。ですので、東洋医学では鍼やお灸を用いて血液の循環を高めることで改善をはかります。
坐骨神経痛は当院でも得意な疾患のひとつであり、来院された多くの患者様に改善がみられます。
食生活の見直しが重要
坐骨神経痛の改善には自宅でできるストレッチなどのセルフケアが推奨されていますが、実はそれよりも重要なのは食事です。
神経が圧迫されて痛むのになぜ食事なのかと思うかもしれませんが、実は血液は腸でもつくられています。腸内環境の改善によって血液の質が高まり、循環がよくなることで痛みがとれるため食事はとても重要なのです。
食事面で気をつけるべきものとしては、白砂糖、パン、乳製品です。これらを常食している方はできるだけ避けてください。
白砂糖
白砂糖は血液を汚してしまう食べ物です。血液の汚れは循環を悪くし、体を冷やす原因になります。体が冷えると痛みにつながるので、白砂糖を含む菓子パンやお菓子などの甘いものは控えるようにしましょう。
甘いものをすべて絶つことはストレスにもなると思うので、毎日食べている場合は2日に1回や3日に1回に減らすなど間隔をあけるようにすると痛みも変わってきます。
パン・乳製品
また、パンの原料である小麦に含まれるグルテンと乳製品に含まれるカゼインはどちらも腸の炎症を促進させるといわれています。
パンや乳製品は腸内環境を悪化させる原因になるので、朝食がパンとコーヒーという方は食生活を見直すことで根本的な改善につながります。
【対談動画】改善された方へインタビュー!
当グループの鍼灸院にて坐骨神経痛を改善された方にお話を聞いてみました。よかったらぜひご覧ください。
根本的な解決のために
坐骨神経痛を改善するためにはストレッチなどをしても気休めにすぎません。根本的な痛みの解決にはしっかりと毎日の食事に気をつける必要があります。
坐骨神経痛でお困りの方はぜひ日々の食事を見直してみてくださいね。