鍼灸で目指そう美脚ダイエット
「鍼灸院でダイエット?」となりそうですが、実は鍼灸は体のむくみを取るのが得意です。下半身太りはむくみが原因の場合も多いので、効果的に痩せることができます。
マッサージやサプリメントに頼る前に、まずは下半身太りの原因や対処法を知っていただきたいと思います。
あなたはどのタイプ?下半身太りの3タイプ
「下半身が太っているのが気になる」とおっしゃる方は、部位ごとに見て以下の3タイプに分かれます。
- 下半身全体が気になる
- 膝より下が気になる
- ふくらはぎだけが気になる
①の「下半身の全体が気になる」という方の主な原因は、下半身に脂肪がついていることです。女性は男性に比べると下半身・お腹まわりに脂肪を蓄えやすく、加齢とともに加速していきます。
よくあるのが、20代までは食べ過ぎても何もしなくても体形を維持できていた人がそのままの感覚で年齢を重ね、いつの間にか下半身の太い体形になっているパターンです。
- こまめに体重計に乗る
- 適度に運動をして筋肉を鍛える
- 食事を整える
などの対策を取ることで脂肪を取っていくのが効果的でしょう。
今回お話したいのは、②や③の部分的に太っているタイプ。このタイプの人は脂肪が原因ではなく、むくみが原因のことが多いと言われています。
女性はとくに足がむくみやすいです。中でも夕方になると足首が太くなる、膝小僧が脂肪に埋もれている、そんな方はとくにむくみやすい体質です。
なぜ「むくみ」が起こるの?
水分を摂りすぎるとむくむ、なんていうお話を聞いたことがありませんか? たしかにむくみは体内の水分が大いに関係しています。むくんでしまうのは、リンパ液の流れが悪くなるからです。
リンパ液とはリンパ管を流れる水分のことで、皮膚のすぐ下のあたりに網目のように広がる毛細血管を通じて体中に張り巡らされています。夕方になるとむくむのは、リンパ液を全身へ循環させる心臓ポンプの力が弱まり、水分が下半身に溜まってしまうからです。
疲れている、あるいは気の巡りが悪いとこのポンプの力が弱くなるので、常にむくんでいる状態になりやすく、下半身が太めの方はこうしたリンパ液と気血の流れの悪さが原因であると考えられています。
東洋医学は気・血・水で流れを改善する
体を巡る「気・血・水」という概念は東洋医学の中でも最も基礎であり、施術するための重要な考え方です。むくみはまさにこの「気」と「水」の流れが原因のため、東洋医学のアプローチが効果的です。
気とは?
「水」というのはリンパ液のことであるのでイメージがつきやすいと思いますが、「気」はあいまいでわかりづらいかもしれません。平たく言えば「気」とはそのまま「元気」「エネルギー」というような意味で、気の流れが悪いというのはつまり、日ごろから疲れやすいとか、元気が足りていない人のこと指します。
アスリートのように身体を毎日精いっぱい動かしてアクティブな生活を送っている人は元気が満ちていて、足がむくむことは少ないです。反対にあまり運動せず、エネルギーを使わない生活をしている人は、買い物に出かけただけでむくんでしまうこともあります。
運動にはご注意を
「アスリートみたいにスポーツをはじめればいいのか?」というと、実はそうでもありません。
少しずつ慣らしていくようにはじめる運動はオススメしますが、エネルギーがあまりない状態から運動をはじめると、足腰を痛めたり頭痛や不眠といった症状が出てしまったりしますので、運動をはじめる前にまずは気を補充することからスタートしましょう。
鍼灸の施術でむくみを改善する方法
気を補うには、リンパ液の循環を良くすること。そのためには五臓六腑に刺激を与え、機能を回復させることが効果的です。五臓六腑に刺激を与えるのには「経絡」と呼ばれる脈にあるツボに鍼や灸を使用する「経絡治療(けいらくちりょう)」という方法を取ります。
とくに肺は「気」と深い関係があり、気の巡りが悪い場合は丁寧に施術を行います。
もぐさの香りで心も体も温かく
当店で灸に使用しているのは、国産最高級品である「もぐさ」です。じんわりとしたやわらかい温かさが特徴で、心身のリラックス効果が期待できます。
腕の内側に孔最(こうさい)という肺に効くツボがあり、自宅でのセルフケアとしてオススメです。
下半身ケアと同時に健康な体作りを
鍼灸のよいところは、体を全体的に健康へ導けるところです。下半身のむくみが取れる、ということは、リンパの流れが良くなることです。リンパの流れが良くなると、むくみだけではなく肩こりや冷えといった他の症状も自ずと良くなっていきます。
日常化して当たり前のように感じている不調に目を向けて、一緒に健康な体作りをはじめてみませんか?