冷え性でお困りの方へ
「寒くなってくると手先や足先が痛い」と、毎年冷え性に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
症状が重い場合は手先や足先が冷たくなるだけではなく、痛みを感じる場合もあり、何気ない動作をするのにも苦労しますよね。
特に女性に多い傾向にありますが、本記事では冷え性の症状をはじめ東洋医学からみた本当の原因について解説します。
自宅でできるセルフケアもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
冷え性とは?
冷え性とは、手先や足先が冷たくなったり、冷えから痛みを感じる症状です。
特に女性に多い症状で、気温が下がる秋~冬頃になると冷え性に悩む方が増えてくるでしょう。
手足の末端の冷えや痛みが特徴ですが、特に足に強く症状が出る傾向があり、その理由は足先が心臓からもっとも離れているからです。
私たちの体があたたかいのは、心臓が血液を体全体にめぐらせているからですが、手先や足先には十分な血液が届きにくく、冷えや痛みが起こります。
冷え性の症状
冷え性になると以下のような症状が現れます。
- 手足が冷たい
- カイロなどを使ってもなかなかあたたまらない
- 冷えている場所に痛みやこわばりがある
- 冷えによって手足が思うように動かない
- 気温が高い日でも汗をかかない
手足に冷えや痛みがみられることが多いですが、症状が進むと手足がうまく動かせなかったり、体全体がゾクゾクするなどの全身症状が出てくる場合もあります。
また、冷え性には大きく分けて以下の4つの種類があります。
- 下半身型
- 肢末端型
- 内臓型
- 全身型
もっとも多いのは手足の末端が冷える肢末端型ですが、まずは自分がどのタイプの冷え性に当てはまるのかチェックするとよいでしょう。
タイプに合った対策をすることによって、つらい冷え性を改善できる可能性があります。
冷え性の原因は「血のめぐりの悪さ」
一般的に冷え性の原因は以下のように考えられています。
- 筋肉量が少ない
- ホルモンバランスの乱れ
- 過度なストレス
- 生活習慣の乱れ
女性は男性に比べて筋肉量が少なく、ホルモンバランスの乱れが体の不調として現れやすい傾向にあります。
また、月経をはじめ妊娠、出産など女性ならではの体の変化はホルモンバランスと大きく関係しているため、男性よりも女性の方が冷え性に悩んでいる人が多いのですね。
一方、東洋医学は西洋医学とは少し違う考え方です。
冷え性ともっとも深く関係しているのが「血」ですが、血のめぐりが悪かったり、血の量が足りていない場合に冷え性が起こると認識しています。血は全身をあたためるだけではなく、栄養や人間にとって必要な成分を届ける大切な役割を担っていることはご存じでしょうか。
全身に血がめぐらなければ、体温が下がってしまい、体をスムーズに動かすことができなくなります。栄養が十分に届かなければ、肌や髪、爪などあらゆるところにも影響が出てくるでしょう。
「通らざればすなわち痛む」という有名な言葉がありますが、これは循環が悪いと何かしらの不調が出るという意味です。
このように、東洋医学では循環や体内に必要な「気・血・水(きけつすい)」のバランスにもっとも重きを置いています。
一般的な病院では薬や湿布などを用いてアプローチをおこなうことが多いですが、冷え性に関しては「体をあたためてください」としか言われないかもしれませんね。いずれにしても根本から症状を改善することはできず、あくまで一時しのぎにしかなりません。
その点、東洋医学は冷え性の根本にアプローチしていくため、冷え性はもちろんその他の不調もまとめて改善することが可能なのです。
冷え性におすすめのセルフケア 4選
夏でも靴下が手放せなかったり、秋や冬になると冷えのことを考えて憂鬱になるという方もいらっしゃるでしょう。
そんな方はぜひ自宅でできるセルフケアを試してみてください。
冷え性になりにくい体質づくりから始めることで、長年悩んできた冷え性が少し和らぐかもしれませんよ。
①朝一番に白湯を飲む
白湯は冷え性に効果的なだけではなく、消化機能をアップしたりダイエット効果があったりとまさに優しい万能薬です。
40〜50℃くらいの温度の白湯を飲むことによって、体がポカポカとあたたまり血行がよくなっていくのを感じられるのではないでしょうか。
②5本指ソックスを履く
冷え性にお悩みの方の中には夏でも靴下を履いているという方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、せっかく履くなら普通の靴下よりも5本指ソックスがおすすめです。
5本指ソックスは普通の靴下よりも保温効果が高く、程よい刺激により血行をよくすると言われています。特にシルクや綿素材がおすすめで、ナイロン、ポリエステルなどの化学繊維は避けましょう。
③蒸しタオル・湯たんぽを使う
体を温めるにはさまざまな方法がありますが、中でも蒸しタオルや湯たんぽがおすすめです。
程よい温度で、体をあたためるだけではなくリラックス効果もあるため、ストレス解消にももってこいですね。
また、肩こりやドライアイの解消にも効果があるため、ほっと一息つけるときのおともにぜひ使ってみてください。
④38~40度のお湯に長めに浸かる
「毎日シャワーだけ」という方も多いと思いますが、冷え性にお悩みであればぜひ毎日湯舟につかることをおすすめします。
38~40度の少しぬるめのお湯に20~30分程度長めにつかるのがポイントです。
ぬるめのお湯につかることで副交感神経が優位になり、体がポカポカとあたたまり血行がよくなるでしょう。
つかっている間に足の指を動かしたり、グーパーと開いたり閉じたりするのも効果的です。
【動画解説】冷え性に効果的な2つのツボ
冷え性を改善して快適な毎日を目指そう
手先や足先が冷えて動かしづらかったり、冷えにより痛みまで出てきている場合は、「どうにか冷え性から解放されたい」と思うでしょう。
しかし、病院に行っても冷え性に対しての特定のアプローチ法はなく、結局自分自身で冷えないようにするしかありません。
その点、東洋医学では冷え性の原因となっている「めぐり」に焦点を当ててアプローチをするため、体全体の機能をアップさせることが可能です。
東洋はり灸院は開業以来東洋医学一筋でやってきていますので、安心してご相談くださいね。